ALCパネルのデメリットについて紹介

家のメンテナンスを行うことはとても大事です。家のメンテナンスを行わなければ、家が劣化していき家の耐久性が失われて行くからです。家の耐久性が失われていくと雨漏りなどの劣化につながっていくので、しっかりとメンテナンスを行って劣化を防いでいくことが大事です。家のメンテナンスを行う中で外壁は大事な部分になります。家の外観にも影響が出てくるからです。家の外壁にALCパネルというものがありますが、どのようなパネルなのか紹介していきます。

 

シーリング

■ALCパネルとは

ALCパネルとは高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートです。外壁材として使う場合は金属網で補強したALCパネルが使われます。モルタル壁のように塗り壁ではなくて工場で生産されたパネルを取り付けることになるので、施工時間が短くてすみます。

 

■ALCパネルのメリットとデメリット

ALCパネルにはメリットとデメリットがあります。まずは、メリットから紹介します。ALCパネルは軽量気泡コンクリートなので、とても軽くなっています。コンクリートと聞くと重いイメージを持たれるかもしれませんが、ALCの場合は高温高圧で蒸気養生されていて中には気泡が空いている状態となっているので、コンクリートに比べると4分の1程度の重さになります。軽い素材となっているため職人も施工しやすく工事期間を短縮しやすいと言えます。工事期間が短縮できれば、その分コストも低くすることができます。気泡が空いていることで、夏は涼しく冬は温度が下がりすぎずに一定の温度を保つことができるので、断熱効果も期待することができます。また、耐火性も高く、遮音性もあるので、火事になりにくい性質となっています。音を遮断することもできるので、音に敏感な人ならばALCパネルを利用することにより雑音を防ぐことができます。

しかし、ALCパネルにもデメリットがあります。ALCパネルは断熱性、遮音性、耐火性がありますが、防水性ありません。ALCパネルの場合は中に気泡が空いているため、内部の気泡に水が浸透してしまって、耐久性が低下してしまいます。防水性が無いならばALCパネルの断熱性などが良くても使うことができないと思うかもしれませんが、そのために防水性の高い仕上げ材を用いて対応することが必要になります。耐久性と防水性が高いシーリング材を使用することで、防水性は長い期間保てるようになります。そうなればALCパネルのデメリットを防ぐことができます。このようにALCパネルにはメリットとデメリットがあります。

 

■防水性の高い塗料とは

ALCのデメリットとしては、防水性が無いことのため、それを補うために防水性の高い塗料を選ぶ必要があります。防水性の高い塗料としては、DNAシリコンセラR、EC-5000PCM、ニューデポールRとというものがあります。これらは弾性塗料と呼ばれるものであり、伸縮性が高いので建物のひび割れに追随して表面化することを防ぎます。ひび割れが表面化しないことにより、雨水の建物への侵入経路を断つことができます。このようにして防水性を高めるために以上の塗料を用いていくことができます。

 

■ALCパネルの種類とは

外壁材として使用されるALCパネルには大きく分けて2種類のタイプがあります。厚型パネルというものがあり、これは厚さが75mm以上のパネルであり、主に鉄骨造の住宅や高層ビルなどに使われます。もう1つは薄型パネルです。これは、厚さ35mm以上75mm未満のパネルであり、主に木造住宅や低層の建物などに使われます。家の構造によってパネルの厚さを変えて利用しています。ALCパネルを使用して建物を強めることができます。

 

■AlCパネルのメリットを活かすために行うことは

ALCパネルをは塗装によって防水性を高めることができますが、防水性が劣化していけば染み込んだ雨水が外壁の内部にまで侵入して、芯の鉄筋を腐らせてしまいます。この鉄筋は無数の気泡を有しており、ALCの強度を補強するためのものなので、サビが発生すると外壁自体の耐久性が低下してしまいます。ALCに塗装のメンテナンス周期は約10年と言われているので、家に長く住むためには前回の塗装から10年を経過していれば外壁の状態を見てもらうことが大事になります。また、ALCパネルで注意しておかなければならないのが、外壁同士の継ぎ目の目地があるということです。目地にはコーキングが注入されており、サイディングと同じように継ぎ目部分を補修する必要があります。サイディングよりもボードの幅が狭いため目地の数が多くなり、結果的に補修費用が高くなる場合もあります。外壁の塗装でのメンテナンスを行う際にコーキングの補修もしっかり行なってあげることが大事になります。

 

■まとめ

ALCパネルは断熱性、遮音性、耐火性に優れているパネルですが、防水性が無いのがデメリットになります。防水性を高めるために防水性のある塗料を使用してデメリットを補う必要があります。定期的なメンテナンスも必要になってきます。